はじめに
G検定(ジェネラリスト検定)の学習において、ディープラーニングの応用分野である「物体検出」や「姿勢推定」は非常に重要な単元です。
しかし、「Mask R-CNN」や「OpenPose」といったモデル名と、それぞれの細かい定義や技術用語(RoI Align、PAFsなど)が混ざってしまい、覚えられずに苦労している方も多いのではないでしょうか。
試験では、似たような選択肢から正しい組み合わせを選ぶ問題が頻出します。
そこで今回は、試験に出る重要キーワードだけを厳選し、AIの力を借りて音楽のリズムに乗せて覚えられる「覚えうた」を作成しました。
歌詞にあるフレーズを覚えるだけで、迷わず正解を選べるようになります。
AIを活用した楽曲制作
今回の楽曲制作は、全てAIツールを活用して行いました。
歌詞の作成には生成AI「Gemini」を使用し、G検定の過去問や傾向を分析して、試験で間違えやすいポイントを抽出しました。
そして、その歌詞を音楽生成AI「Suno AI」に入力し、楽曲を生成しました。
音楽スタイルは、勉強のやる気を高めるためにテンポの速い曲調を指定し、記憶に残りやすいキャッチーな曲に仕上げています。
タイトル・歌詞の紹介
曲のタイトル
Mask R-CNN, Open Pose覚えうた
歌詞
Mask R-CNNはインスタンス・セグメンテーション RoI Align 位置ズレ解消
OpenPoseは姿勢推定 PAFs 関節のつながり
Mask R-CNNはFaster R-CNNを拡張 マスク生成用のブランチを追加
インスタンス・セグメンテーションは個体の識別が可能
マスク分割にFCN 畳み込み層のみ
RoI Alignは位置ズレを解消 マルチタスク損失は分類 回帰 マスクの和
OpenPoseはすべての関節を先に検出 後からつなぐリアルタイム処理
楽曲の視聴
実際に生成された楽曲は、以下のリンクから視聴できます。
リズムに合わせて歌詞を口ずさむだけで、自然と重要単語が頭に入ってきます。
YouTube
Suno AI
Mask R-CNN, Open Pose覚えうた(Suno AI)
歌詞の解説
ここでは、歌詞に出てくる用語がなぜ試験で重要なのか、専門用語を噛み砕いて解説します。
数式は覚えなくて大丈夫です。
「言葉のつながり」と「イメージ」を掴みましょう。
1. Mask R-CNNとRoI Align
Mask R-CNNは インスタンス・セグメンテーション RoI Align 位置ズレ解消
Mask R-CNNは、「物体検出(四角い枠で囲む)」と「セマンティック・セグメンテーション(画素単位で塗り分ける)」を合体させた、インスタンス・セグメンテーションというタスクを行います。
重要ポイントは、画像から特徴を取り出す際にRoI Align(アールオーアイ アライン)という技術を使っている点です。
一世代前のFaster R-CNNで使われていた「RoI Pooling」では、計算過程で座標の数値を整数に丸めてしまう(量子化)ため、わずかな「位置ズレ」が発生していました。
RoI Alignはこの丸め込みを行わず、小数のまま計算することでズレを解消し、正確なピクセル分割を可能にしました。
「RoI Align=位置ズレ解消」のセットで覚えましょう。
2. ネットワーク構造とFCN
マスク生成用の ブランチを追加 マスク分割にFCN 畳み込み層のみ
Mask R-CNNの構造は、ベースとなるFaster R-CNNに、マスク画像を生成するための通り道(枝=ブランチ)を一本追加したものです。
このマスク生成部分には、FCN(Fully Convolutional Network)という構造が採用されています。
通常のネットワークの最後にある「全結合層」を使わず、「畳み込み層」だけで構成することで、画像の位置情報を保ったまま形を推定できます。
試験では「マスク生成ブランチにFCNを用いる」という点が問われます。
3. マルチタスク損失
マルチタスク損失は 分類 回帰 マスクの和
AIが学習する際の指標(損失関数)にも特徴があります。
Mask R-CNNは、以下の3つの要素を同時に学習します。
これをマルチタスク損失と呼びます。
- 分類
それが「人」なのか「車」なのか? - 回帰
枠(Bounding Box)の位置はどこか? - マスク
形(領域)はどうなっているか?
これら3つの誤差を「足し算(和)」して、まとめて最小にするように学習が進みます。
4. OpenPoseとPAFs
OpenPoseは すべての関節を先に検出 後からつなぐ リアルタイム処理
OpenPoseは、人の姿勢(骨格)を推定する技術ですが、その手順に最大の特徴があります。
これをボトムアップ(Bottom-up)型と呼びます。
まず画像の中に写っている「全ての人」の「全ての関節(右肘、左膝など)」を一気に検出します。
その後に、バラバラの関節をパズルのように正しい人の組み合わせにつなぎ合わせます。
この「つなぎ合わせ」に使われる独自の技術が、PAFs(Part Affinity Fields)です。
PAFsは、関節と関節の間をつなぐ「方向(ベクトル)」を学習したものです。
この手法のおかげで、画像の中に人が1人でも100人でも、計算にかかる時間があまり変わらないため、動画などのリアルタイム処理に向いています。
楽曲に込めたメッセージ
この曲は、単なる用語の羅列ではなく「定義」と「機能」を対にして覚えられるように構成しました。
「RoI Align」と聞いたら「位置ズレ解消」、「OpenPose」と聞いたら「PAFs」「リアルタイム」と即答できるようになることを目指しています。
試験中に迷ったとき、この曲のリズムが頭の中で再生されれば、正解を選べるはずです。
まとめ
今回は、G検定対策として制作した「Mask R-CNN, Open Pose覚えうた」を紹介しました。
AI技術そのものを学ぶために、AIを使って学習教材を作るというのは非常に現代的で効果的な方法です。
ぜひこの曲を繰り返し聴いて、自信を持って試験に臨んでください。

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